食とは「人を良くする」と書きます。

楽しく 正しく 美しく きちんと食べることで、人は人格も骨格も形成されます。
食についての「基本的な素地を覚えるには?」「身につけるには?」「いつから始めれば?」 正しく食をとる生活習慣が身に付くのか食を基本にした教育の概念を提案したのが
2005年6月に食育基本法という法律になりました。
食育とは食生活を通じて幼稚園児や保護者を対象に“健康な食品と不健康な食品”
“安全な食品と危険な食品”を知ることで適切な食品の選択が出来るようになること。
栄養とは?健康とは?料理方法とは?を考え学ぶこと。
また食料問題・エコロジー・リサイクル・残飯の問題まで幅広く考え学ぶのが食育です。

食育の3本柱

1太く長く生きるための選食力

選食力とは 幼い子供からお年寄りまでそれぞれ自分に適した安全・安心・健康になる
食材を選ぶ能力のことです。
旬の食材は、栄養価が高く、人がその季節に必要な栄養素をキチンと補給できます。
その美味しさも格別です。季節を感じる彩り豊かな食卓を囲めば、五感で味わう
心の豊かさが育まれます。
お手軽にコンビニ、ファーストフード等で食べものが手に入る世の中だからこそ選食力が
不可欠です。 本物の味を知り、安全性を見抜き、自分を健康にしてくれる食べ物を選んで バランス良く頂くことが肝心です。 そのためには、幼いうちに正しい食生活、生活習慣、
躾を身につける必要があります。


2 幼少の食事作法

”動物は喰らう” 人は“いただく”
人は他の動物の命をいただくことで、その命と引き替えに生きています。
この命に感謝を込めていただく。感謝を込めて『いただきます』を言う。
こうした事をキチンと伝えていく。現状では、こうした事を語りかけてくれる年長者が
傍らに家庭や地域になかなかいないのが残念ですが、みんなで伝えていきましょう。



3 地球規模

グローバルな観点で食を考える。
現状で日本の食糧自給率は40%、40年前は73%、 33%も低下しています。
日本で自給できない60%は外国からの輸入でまかなっています。
しかし、それにも関らず今は飽食の時代と言われています。また現実的な部分では
食品の廃棄や食べ残しは激しく増加し、ついには残飯が世界一の不名誉な記録
まで作りました。 日本人の年間一人当たりの残飯は171キロもあります。
金額に換算すると11兆円とも言われます。これが実情です。
なんてもったいないことでしょう。もったいない。この言葉は2004年ノーベル平和賞
を受賞したケニアのワンガリマータイさんに寄って環境保全の世界共通キーワード
として全世界に発信されました。
こうした事で日本語が世界で使われるのは悲しいことですが”MOTTAINAI”もまた
食育のひとつの考えるべき要素です。“旬の食材” “安心安全な食材” “健康に良い食材”を食選力をもって見定め 命あるひとつひとつの食材に感謝の心を込めて頂きたいものです。 飽食の時代にあっても MOTTAINAI という世界規模の観点からも万物万人に感謝の心を込めて 楽しく 正しく 美しく 食べる 感じる 考える 行動することが 食育です。